リユースPCの選び方・チェックポイント

リユースPCの選び方・チェックポイント

前の記事までを読んでいただけば、現時点では高価な新品のPCを購入することは賢明な選択とはいえないことがおわかりいただけるでしょう。上手に選んだリユースPCを導入した方が、コストパフォーマンスを考えるとずっと安上がりで、将来へのそなえにもなります。
そこで、ここからは、実際にリユースPCを導入する際の参考にしていただけるよう、マシンのチェックポイントを見ていきます。
 

何よりも大事なチェックポイント

何よりも大事なのは、「PCの使用目的・用途を明確にすること」です。何に使うかによって、要求されるマシンのスペックが変わってくるからです。スペックが変われば価格も変わります。使用目的・用途にかなうスペックのリユースPCを購入するのが、もっとも適正な投資です。
 
通常のビジネスユースなら Core-i5 相当で十分
WordやExcelを中心としたビジネス用途であれば、インテル製CPUのCore-i5プロセッサー、第4世代以降を搭載したマシンでほぼ十分です。ほとんどWordだけというテキスト処理専門であれば、Core-i3シリーズでも問題ありません。
 
写真や動画もあつかうなら Core-i7機も視野に
さほど高度ではない写真データの操作、動画の編集などもおこなうようであれば、もう少し高めのスペックの方がスムーズにできるでしょう。ただ、CPUよりもメモリーの搭載量の方が体感的処理速度を左右することも多いので、32bitプロセッサーなら4GB、64bitプロセッサーなら8GBまでメモリーを載せることを優先的に考えた方が有効です。
 

チェックポイント1・CPUを理解する

使用目的・用途にかなうスペックのPCを購入するのが適正な投資――ということで、そのスペックをもっとも大きく左右する「CPU」の見方を整理しておきましょう。
 
CPUとは
CPU Central Processing Unitは、ファイルとデータのやりとりをしながら、数値演算や論理演算をおこなう計算装置です。
現在は32bitと64bitの2種類があり、32bitでは最大4GB(ギガバイト)、64bitでは最大8GBのメモリーをあつかえます。当然、64bitの方が高速・高性能です。
bit数のほかにCPUの性能の目安になるポイントになるのは、
・クロックレート
・コア数
・スレッド数
などです。
 
  • クロックレート(クロック周波数)
CPUはリズムを刻む信号にタイミングを合わせて動作します。1秒間に何回、このリズムを刻むかをあらわす数値がクロックレートです。「クロック周波数」、「定格クロック」ということもあります。
現在、クロックレートはGHz(ギガヘルツ)の単位であらわされます。「2.5GHz」、「3.2GHz」といった具合です。この数値が大きいほど、CPUは1秒間により多くの動作をしていることになりますので、高速になると言えます。
 
  • コア数
「ムーアの法則」のところでも触れましたが、ひとつのCPUの中に複数のプロセッサコアが置かれるアーキテクチャ(作り方・構造)が現在の主流です。ひとつのCPUの中で複数のCPUが並列動作しているようなイメージで考えてください。
理論的には、コア数が多いほど高速・高性能になります。しかし、コア数が2倍になれば、処理速度も2倍になるわけではありません。せいぜい1.5倍前後です。
 
  • スレッド数
CPUが同時に処理できる命令の数がスレッド数です。スレッド数が多いほど、CPUは並行作業がたくさんできるようになり、高速になります。スレッド数がひとつのものは「シングルスレッド」、複数のものは「マルチスレッド」といいます。ほぼ、コアひとつにつき2スレッドというCPUが多くなっています。たとえば、Core-i5のクアッドコア、つまりコア数が4であれば、スレッド数は8になります。
 
インテル製プロセッサーの型番の見方
現在、PC用のCPUを製造・供給しているメーカーとしては、インテル IntelとAMDが2大メジャーです。市場シェアでは、インテルが70%以上を占めています。AMDはシェアではインテルにおよばず、ここ10年ほどはシェアを減らし続ける傾向にありましたが、「Ryzen」シリーズのリリース以降、ゲーミングPCユーザーなどパワーユーザーの支持を受け、シェアを回復しつつあります。
しかしやはり主流はインテル。スペックの判断基準としては、インテル製CPUを押さえておくことが肝心でしょう。
 
インテルの Core-i□シリーズについて、型番の見方を説明します。□のところには数字が入ります。数字が大きい方が高速・高性能となります。現在はi9まであり、
  • Core 2 < Core-i3 < Core-i5 < Core-i7 < Core-i9
の順に高性能となり、また高価になります。
ただし、それぞれのCPUクラスには「世代」があります。同じ「Core-i□」でも、世代が新しいほど高速・高性能になります。
この「世代」については、「Core-i□」につづく型番の数字を見るとわかります。まず、型番の数字が3ケタのものは「第1世代」です。たとえば、
  • Core-i5-880
のように、「880」と3ケタになっていれば第1世代。プロトタイプ的な性格もあり、性能的には今ひとつです。リユースPCを検討する際は、型番3ケタの第1世代機は避けた方がよいでしょう。
 第2世代以降になると、型番の数字は4ケタになります。そして、4ケタの先頭の数字、千の位の数字が世代をあらわします。たとえば、
  • Core-i5-6200U
となっていれば、「6200」の千の位は「6」ですから、これはCore-i5シリーズの第6世代ということです。
現在、Core-i9シリーズでは第7世代、それ以外のCore-i3からCore-i7までの各シリーズは第8世代までリリースされています。
 
一般的な用途ではCore-i3かCore-i5で必要かつ十分
ハイレゾリューションの動画編集やグラフィックゲームの開発などのように「重い」処理をおこなうのでなければ、ほとんどの用途・使用目的においてCore-i3かCore-i5の第2世代以降を搭載したマシンであれば十分です。
CPUよりも、むしろメモリーの容量の方が体感的な処理速度を左右することがよくあります。Core-i3なら4GB、Core-i5なら8GBなど、容量の大きいメモリーを搭載したリユースPCを選べばまちがいないでしょう。
 

メモリーの確認と増設

CPUと搭載メモリー容量は、PCにとって基本的な項目ですので、リユースPCとして売りに出されている商品についてもかならず明記されているはずです。それを見て判断しましょう。
もしメモリーの増設が必要だと考えたなら、業者に注文すれば応じてくれるでしょう。
購入後に自分で増設することもできます。ラップトップ機でもデスクトップ機でも、ドライバー1本で簡単です。その手順を示します。
 
搭載メモリーの確認
PCを立ち上げて、デスクトップ上の「マイコンピュータ」アイコンを右クリック→「プロパティ」をクリック、または「コントロールパネル」を開き、「システム」を参照すると「実装メモリー(RAM)」という項目に書かれています。
最大搭載可能メモリーはCPUの種類によって異なりますので、そのマシンで増設が可能かたしかめましょう。実装メモリーが最大搭載可能メモリー容量を下回っており、かつマザーボードのメモリースロットに空きがあれば増設可能です。
 
増設するメモリーの確認
増設可能であれば、そのマシンに適合する増設メモリーを確認します。アイ・オー・データやバッファローなど、メモリーの製造販売元ホームページで調べることができます。
ラップトップ機なら裏側、デスクトップ機なら本体背面に、そのマシンの型番が書かれていますから、それを確認してホームページで適合するメモリーを検索します。
適合するメモリーが何種類か見つかることもあるでしょう。メモリーにも型番があります。「DDR」などのアルファベットにつづく番号を見ましょう。一般に、数字が大きい方が新しい製品で、高速になります。余裕があれば高速タイプを選ぶのもいいですが、正直、あまり体感の差はありません。
 
メモリーを増設する
メモリーを購入したら、インストールです。ラップトップ機なら裏側、デスクトップ機なら背面をドライバーで開けてメモリースロットにアプローチして、メモリーをさし込みます。

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リユースPCの選び方・チェックポイント

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前の記事までを読んでいただけば、現時点では高価な新品のPCを購入することは賢明な選択とはいえないことがおわかりいただけるでしょう。上手に選んだリユースPCを導入した方が、コストパフォーマンスを考えるとずっと安上がりで、将来へのそなえにもなります。
そこで、ここからは、実際にリユースPCを導入する際の参考にしていただけるよう、マシンのチェックポイントを見ていきます。
 

何よりも大事なチェックポイント

何よりも大事なのは、「PCの使用目的・用途を明確にすること」です。何に使うかによって、要求されるマシンのスペックが変わってくるからです。スペックが変われば価格も変わります。使用目的・用途にかなうスペックのリユースPCを購入するのが、もっとも適正な投資です。
 
通常のビジネスユースなら Core-i5 相当で十分
WordやExcelを中心としたビジネス用途であれば、インテル製CPUのCore-i5プロセッサー、第4世代以降を搭載したマシンでほぼ十分です。ほとんどWordだけというテキスト処理専門であれば、Core-i3シリーズでも問題ありません。
 
写真や動画もあつかうなら Core-i7機も視野に
さほど高度ではない写真データの操作、動画の編集などもおこなうようであれば、もう少し高めのスペックの方がスムーズにできるでしょう。ただ、CPUよりもメモリーの搭載量の方が体感的処理速度を左右することも多いので、32bitプロセッサーなら4GB、64bitプロセッサーなら8GBまでメモリーを載せることを優先的に考えた方が有効です。
 

チェックポイント1・CPUを理解する

使用目的・用途にかなうスペックのPCを購入するのが適正な投資――ということで、そのスペックをもっとも大きく左右する「CPU」の見方を整理しておきましょう。
 
CPUとは
CPU Central Processing Unitは、ファイルとデータのやりとりをしながら、数値演算や論理演算をおこなう計算装置です。
現在は32bitと64bitの2種類があり、32bitでは最大4GB(ギガバイト)、64bitでは最大8GBのメモリーをあつかえます。当然、64bitの方が高速・高性能です。
bit数のほかにCPUの性能の目安になるポイントになるのは、
・クロックレート
・コア数
・スレッド数
などです。
 
  • クロックレート(クロック周波数)
CPUはリズムを刻む信号にタイミングを合わせて動作します。1秒間に何回、このリズムを刻むかをあらわす数値がクロックレートです。「クロック周波数」、「定格クロック」ということもあります。
現在、クロックレートはGHz(ギガヘルツ)の単位であらわされます。「2.5GHz」、「3.2GHz」といった具合です。この数値が大きいほど、CPUは1秒間により多くの動作をしていることになりますので、高速になると言えます。
 
  • コア数
「ムーアの法則」のところでも触れましたが、ひとつのCPUの中に複数のプロセッサコアが置かれるアーキテクチャ(作り方・構造)が現在の主流です。ひとつのCPUの中で複数のCPUが並列動作しているようなイメージで考えてください。
理論的には、コア数が多いほど高速・高性能になります。しかし、コア数が2倍になれば、処理速度も2倍になるわけではありません。せいぜい1.5倍前後です。
 
  • スレッド数
CPUが同時に処理できる命令の数がスレッド数です。スレッド数が多いほど、CPUは並行作業がたくさんできるようになり、高速になります。スレッド数がひとつのものは「シングルスレッド」、複数のものは「マルチスレッド」といいます。ほぼ、コアひとつにつき2スレッドというCPUが多くなっています。たとえば、Core-i5のクアッドコア、つまりコア数が4であれば、スレッド数は8になります。
 
インテル製プロセッサーの型番の見方
現在、PC用のCPUを製造・供給しているメーカーとしては、インテル IntelとAMDが2大メジャーです。市場シェアでは、インテルが70%以上を占めています。AMDはシェアではインテルにおよばず、ここ10年ほどはシェアを減らし続ける傾向にありましたが、「Ryzen」シリーズのリリース以降、ゲーミングPCユーザーなどパワーユーザーの支持を受け、シェアを回復しつつあります。
しかしやはり主流はインテル。スペックの判断基準としては、インテル製CPUを押さえておくことが肝心でしょう。
 
インテルの Core-i□シリーズについて、型番の見方を説明します。□のところには数字が入ります。数字が大きい方が高速・高性能となります。現在はi9まであり、
  • Core 2 < Core-i3 < Core-i5 < Core-i7 < Core-i9
の順に高性能となり、また高価になります。
ただし、それぞれのCPUクラスには「世代」があります。同じ「Core-i□」でも、世代が新しいほど高速・高性能になります。
この「世代」については、「Core-i□」につづく型番の数字を見るとわかります。まず、型番の数字が3ケタのものは「第1世代」です。たとえば、
  • Core-i5-880
のように、「880」と3ケタになっていれば第1世代。プロトタイプ的な性格もあり、性能的には今ひとつです。リユースPCを検討する際は、型番3ケタの第1世代機は避けた方がよいでしょう。
 第2世代以降になると、型番の数字は4ケタになります。そして、4ケタの先頭の数字、千の位の数字が世代をあらわします。たとえば、
  • Core-i5-6200U
となっていれば、「6200」の千の位は「6」ですから、これはCore-i5シリーズの第6世代ということです。
現在、Core-i9シリーズでは第7世代、それ以外のCore-i3からCore-i7までの各シリーズは第8世代までリリースされています。
 
一般的な用途ではCore-i3かCore-i5で必要かつ十分
ハイレゾリューションの動画編集やグラフィックゲームの開発などのように「重い」処理をおこなうのでなければ、ほとんどの用途・使用目的においてCore-i3かCore-i5の第2世代以降を搭載したマシンであれば十分です。
CPUよりも、むしろメモリーの容量の方が体感的な処理速度を左右することがよくあります。Core-i3なら4GB、Core-i5なら8GBなど、容量の大きいメモリーを搭載したリユースPCを選べばまちがいないでしょう。
 

メモリーの確認と増設

CPUと搭載メモリー容量は、PCにとって基本的な項目ですので、リユースPCとして売りに出されている商品についてもかならず明記されているはずです。それを見て判断しましょう。
もしメモリーの増設が必要だと考えたなら、業者に注文すれば応じてくれるでしょう。
購入後に自分で増設することもできます。ラップトップ機でもデスクトップ機でも、ドライバー1本で簡単です。その手順を示します。
 
搭載メモリーの確認
PCを立ち上げて、デスクトップ上の「マイコンピュータ」アイコンを右クリック→「プロパティ」をクリック、または「コントロールパネル」を開き、「システム」を参照すると「実装メモリー(RAM)」という項目に書かれています。
最大搭載可能メモリーはCPUの種類によって異なりますので、そのマシンで増設が可能かたしかめましょう。実装メモリーが最大搭載可能メモリー容量を下回っており、かつマザーボードのメモリースロットに空きがあれば増設可能です。
 
増設するメモリーの確認
増設可能であれば、そのマシンに適合する増設メモリーを確認します。アイ・オー・データやバッファローなど、メモリーの製造販売元ホームページで調べることができます。
ラップトップ機なら裏側、デスクトップ機なら本体背面に、そのマシンの型番が書かれていますから、それを確認してホームページで適合するメモリーを検索します。
適合するメモリーが何種類か見つかることもあるでしょう。メモリーにも型番があります。「DDR」などのアルファベットにつづく番号を見ましょう。一般に、数字が大きい方が新しい製品で、高速になります。余裕があれば高速タイプを選ぶのもいいですが、正直、あまり体感の差はありません。
 
メモリーを増設する
メモリーを購入したら、インストールです。ラップトップ機なら裏側、デスクトップ機なら背面をドライバーで開けてメモリースロットにアプローチして、メモリーをさし込みます。

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